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千田 植さんの公開日記 標準(http)はこちら
09月06日 00:31
Helix Native試用版を使ってみて(後編)
DAWのエフェクトプラグイン(ギターアンプシミュレータ)、
Helix Nativeについての後編。
前編は「ギターアンプシミュレータとは?」でほぼ終わっちゃった。
【Helix Native試用版を使ってみて(前編)】(千田 植さん-2017-08-20 23:31:26)

Helix Nativeがどういうものか、をもう一度振り返ると
・高価なハードウェア製品のHelixと同じ音が出せる廉価なソフトウェア(DAWのプラグイン)
なのね。
で、俺の立場は
・Helixと同メーカーだがHelixよりランクが落ちるハードウェア製品(POD HD500X)のユーザ
なのね。

つまり、「本当にHelixと同じ音が出せるか?」は比べ様がなくて、
「ハードウェア的に上位機種のHelixと、同一の音が廉価で入手できるが、それは価値がある事か」
というのが論点な訳。

所がですよ。
ギター弾いてて「いい音だな」って思う時って、演奏側もそういう弾き方してる、って言えばいいのか?いや、わかりづらいな。
例えば、ピッキングハーモニクスを3種類くらいの角度、奏法でやった時に、それぞれの出音を聴いて、いい反応、思った通りの音質差であった時に、それを「いい音」だと思ってたりするのね。
ギュワーンと弾いた時に、イメージ通りのギュワーンって音が出る事を持って、パリーンと弾いた時に、イメージ通りのパリーンって音が出る事を持って、いい音とみなしている、みたいな事ね。
レスポンスとか追従性と言い換えてもいい。

それって、「いい演奏ができてる」と「いい音が出てる」を混ぜこぜに判定している事になる訳だけど、そこを切り離して、どちらかを単一で評価しろってのは、意外と難しい事なのですよ。

で、専用チップを使って演算しているハードウェア製品と比較して、DAWのエフェクトプラグインとして差し込むと、他の仕事(DAW)もしている汎用CPUで、余裕のあるメモリバッファをアサインして演算しているので、数十msレベルの遅延、レイテンシというのが発生しましてね。
リアルタイム演奏だとかなり追従性が悪い訳。エコーってゆーの?ワンテンポ遅れる感。
するとね、弾きながら、弾き方を変えながらの、音質の変わりっぷりを評価できないでしょ。

録音済みの(無加工の)ギター音を再生する際に、エフェクトとして通すんだったら、レイテンシの問題はないので、録音済みのフレーズを使えば、一応音質のみはわかります。
確かにPOD HD500Xよりも高品位かも知れない音は出てる。
だけどさ。
そもそも音質を評価する為のフレーズや奏法を選定して事前録音しておくのが難しいし、一番評価したい「弾いた感じへの追従性」がリアルタイムで確認できないから、何をやっても確認した気にならない訳。

結局、Helix Native試用版を使ってはみたけど、これが費用対効果に優れたプラグインなのかどうかは判断できなかった、というのが結論。
ハードウェア製品の優位性を確認できただけだった。

ちなみに、POD HD500Xで作れてた、「鈴鳴りクランチ(ギタリストならわかる表現)」の音色を、Helix Nativeでは再現する事はできなかったので、POD HD 500Xのソフトウェア化、みたいな意味合いでの価値はない事が判明。

むしろI/Oの仕様とか、リアンプのしやすさをPOD HD 500Xと比較して、ハードウェアのHelixが欲しくなったかも知れない。
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